こんな時、私はおりものの色が薄いか濃いかを聞きたいのです。 ベージュ色より薄い場合は膣炎か性病をまずは考えます。 膣炎ならカンジダ膣炎・トリコモナス膣炎が代表的な疾患です。 細菌による膣炎もあります。性病ではクラミジア頸管炎・淋病が 最近は非常に多いです。
- 検査
顕微鏡検査・カンジダ・クラミジア・淋菌の培養検査を実施します。
- 治療
カンジダ膣炎外陰炎なら膣錠と外用薬で治療します。治療後は 治ったかどうかを再度確認して、治療は終わります。 トリコモナス・クラミジア・淋菌なら1日から2週間ぐらい 抗生物質を内服してもらいます。
外陰部の痛みは、外陰部ヘルペス
- 検査
細胞診検査・血液検査をします。
- 治療
抗生物質・外用薬となりますが、1週間ぐらいは相当な痛みが伴いますので鎮痛剤も併用します。
その他カンジダ外陰炎や毛膿炎、尖型コンジローマの場合もあります。
ベージュより濃い色のおりものは不正出血の可能性がありますので不正出血の方に譲りたいと思います。
「おりものの色」と「外陰部の痛み」で推測できること
なんでも相談してください
婦人科系症状・疾患、内科系疾患以外だとしても、
気楽に相談に来てください。
遠慮せず、なるべく多くの症状を話してみてください。
可能なかぎりの症状の説明や検査・治療の方向性などを説明します。
病気によっては、連携病院に直接検査を予約し、
専門医を紹介いたします。
あなたの症状と院長の頭の中
患者さんがクリニックを受診したとき、
私(院長)が頭の中で何を考えているかを書いてみました。
初診で来た患者さんに最初に会った時は、
まずは患者さんの顔を見て健康状態を瞬時に察知しようとします。
患者さんの訴えを聞いて早く治さなければと様々な検査と治療が頭に浮かんで来ます。
再診で来られると、私の頭の中では治ったかと心配になります。
良くなっていれば、ホッとします。
治ってないとと考えてしまいます。
臆病な頭の中です。
でも外来は毎日色々な方が来てくれるので実に楽しいものです。